2015年5月30日土曜日

珍しく読書感想文「金平糖の降るところ」※ネタバレてんこ盛りです


江國香織さんは、大学時代に部室のゴザに寝っ転がって読んだ「きらきらひかる」からずっと好きな作家です。
たくさんの著作を出されていますが、どの作品も登場人物の設定が似通っていること、文体に独特の美しさがあり特に女性から好かれること、などから「江國ワールド」などと呼ばれているようです。
「きらきらひかる」を中心点とすると、その前後ではだいぶ登場人物の設定が変わってきていると思いますが、それは江國さんが結婚したことと大きく関係があるのではないかと思います。
薄っぺらい説明をすれば、江國さんの作品は、だいたいは女性が主人公で、その女性はだいたい結婚していて、ほとんどが不倫をしているわけですが、その似たような設定のなかでも「金平糖の降るところ」はひとつ突き抜けてるんではないかと。
お断りしておかなくてはいけないのは、全部の著作を読んでいないので、もっともっと秀作があるのかもしれません。あくまでも私が読んだ範囲での感想文ですのでその点ご了承ください。
話を戻しまして、この作品のなにが他の作品よりも「ひとつ突き抜けてる」のか。
それは、犬の散歩をしながらふとひらめいたのですが、あの夏目漱石の「こころ」とどっか似てる! と思ったからなのです。枝葉まで見るとまた違ってくるかもしれませんが、主人公・佐和子(カリーナ)だけに焦点を当てると「先生」との共通点があるような。
ただしこちらの舞台は21世紀で、男性じゃなく女性です。そしてエゴイズム(以下、エゴ)の方向性が違う。
「こころ」は日本の高校に通った人ならほぼ誰でも読まされた小説ですよね。
私は未だに夏目漱石が何を書きたかったのかわからず、それゆえに高校を卒業してから20年以上経ってもまだ、たまーに読み返したり、分析本とか買ったりしちゃうのです。
今回「金平糖の降るところ」と比較…いや、比較というのはちょっと違うな、一緒に考えてみたときに、「こころ」は単なるエゴの話かとずっと思っていたけど、「金平糖」のおかげで「こころ」という小説には恋愛という設定は必要な要素だったのかも…と考えるようになりました。人間のエゴは恋愛という形で描きやすい、とか?
そして「金平糖」のほうは、もっと恋愛が全面に押し出されているけれど、現代の結婚という形と個人のエゴと、を抜きには考えられない小説なのではないかと思いました(「こころ」のほうはそこまで結婚生活そのものが必要なテーマではないはず)。恋愛という、純粋であってほしいのに、どうしようもなくエゴが出るという、そこが人生なのだと思います。そして男女の違い。
「女性」というカテゴリで生きている人間(身体的に女性なんじゃなく、精神的に女性ってことが言いたかった)は、たぶん男性カテゴリで生きてる人よりも愛してる相手に合わせるというか、とことん言うこと聞いて生きていくというか、それで自分が満足するというか、そういう部分がすごく大きいんじゃないかと思います。
でも、あまりにも向き合いすぎると自己が破たんする。相手も壊しちゃう。だから破たんしないように、壊さないように、何かに逃げて、日々を送っているわけです。



たぶん、江國さんは「きらきらひかる」の笑子みたいな結婚があると思っていたけど、やっぱり結婚生活ってそれはないんだなぁとどこかで思ったのかもしれない。
アジェレンのようなまっすぐな純粋な恋愛がよかった、という感想をネットでたくさん見たのですが、笑子の足元にも及ばないでしょう。アジェレンの恋愛は「純粋」というくくりで描かれたものではないはずです。
「神様のボート」の主人公・葉子は言うなれば佐和子(カリーナ)の前段階なのだと思います。
江國さんのいくつかの小説は、無限ループのように、ぐるーっと繋がっている気がする。
「流しの下の骨」のそよちゃんは、佐和子と同じ。実家に戻るか男を作るか、それは江國さんにとって大した違いではないのだと思います。
さらには「綿菓子」に出てくるおねえちゃんも、形を変えたそよちゃんであり佐和子である。そう言ってしまったら、だいぶ違うけれど「こうばしい日々」のおねえちゃんもそうかもしれませんね。



達哉の人物造形は…これまた暴論かもしれませんが「光源氏」を彷彿とさせます。源氏物語も、日本の学校に通った人なら誰だって「いづれの御時にか…」部分だけは読まされたはず(笑)
光源氏って、イイ男なのかもしれないけど、結局のところは女性にとって…紫の上にとって「はぁあぁあああー」ってため息つくようなヤツでしかないわけです。愛してても、愛してるからこそ、なんでもいいんですが結局のところ。
佐和子を迎えにきてミカエラとヤっちゃうところなんかまさに光源氏!
いろんな女性と繋がっていても佐和子が一番、という設定も似ていますね。
ただし、平安時代には女性の心情はどうあれ、いろんな女性と繋がることが悪ではない時代だった。現代は一応、結婚したらよろしくないということになっています。でも佐和子の一番のポイントは、たっちゃん(達哉)がいろんな女性と繋がっていることではなく「舌打ちは相手に対する侮辱よ。そしてね、それはたっちゃんの愛の言葉とそっくり。知ってた?そのこと」という部分であるということ、これは異論がないと思います。現代では結婚後にいろんな女性と繋がることがよろしくないからこそ、佐和子にとってはそれは大した問題ではない。
日本人男性に、たっちゃんと同じタイプの人は実にじつに多いと思う。いや、外人とつきあったことないからわからないんですけど。男はみんなそうなのかな?だから、とことん向き合おうと思うと破たんしちゃうんですよね(笑)
結婚すると、相手への愛の強さで破たんしてしまうんじゃなく、舌打ちと愛の言葉が同じってことで破たんしてしまうんだ、ということに、江國さんは辿り着いたんじゃないかと思います。
「きらきらひかる」の睦月には、少なくとも舌打ちはなかった。だから笑子は、続篇(ケイトウの赤、やなぎの緑)でも彼とのつながりを持続できたのかもしれない。



ミカエラについては、まだうまくアタマの中で道筋が立っていません。なのでここでは触れずにおこうと思います。ただ、三角関係というようなものではなく、どちらかといえば鏡の国の自分のようなものなのかもしれないな、と思います。



まだ結婚していないひとには、結婚なんか全然関係ないわっていうときにぜひ「きらきらひかる」を読んでもらいたいなと思うし、逆に「金平糖の降るところ」は結婚してからでいいと思います(笑)

私にとってこういう駄文を書くのはアタマの体操です。ぎゅっぎゅっとアタマの中を動かして、スッキリ風通しをよくする作業。
最後までお付き合い下さり、ありがとうございました。

「金平糖の降るところ」江國香織 初出「きらら」2009年5月号~2011年5月号
単行本:2011年10月3日 初版 小学館





2015年5月29日金曜日

息子の卒業記念・ディズニーワールドツアー! 2015 #004-3



アニマルキングダムの中には5つのエリアがあるのですが、そのなかでも特に私が感心してしまったのが「アジア」のエリア! といっても主にチベットを再現してあるのですが、北アメリカ大陸にここまでそれらしいチベットを創り上げるとは…さすがディズニー!

エリア内にはためく、チベットの祈祷旗・タルチョー

ここでの目玉は「超スリリングな冒険ライド」のジェットコースター、Expedition Everest!
もちろん並ぶ並ぶ…70分待ちだったかなぁ。ファストパスもあるのですが、朝イチで取らないとすぐ終了してしまうようで、私たちは午後からの参戦だったのでもちろんまったくダメでした。
暑いし、人だらけだし、チベットで苦行を積んでいるかの如く並ぶ並ぶ並ぶ…(笑)


オイ、息子! まだ並び始めてすぐなんですけど!(笑)

しかし、並んでから乗り物に辿り着くまで、それらしい世界をこれでもかと見せてくれるディズニー、ここもすごい! うまく写真を撮ったら本当にチベットなのかと思ってしまいそうなクオリティです。

チベットの建物を模した、アトラクションの入り口


くどいようですがフロリダのディズニーワールドです

しかしあまりにも並んでヒマなので


文庫本を読み終えてしまいました(笑)
内田樹さんの文章を読むと、なぜだか村上春樹を思い出すその理由がようやくわかりました。

ちなみに、この文庫本が置かれているのも、もちろんアトラクション内の行列エリア。
チベットでイエティを探すための探検隊が駐屯している建物内に、イエティの関連書物が並べられているというような設定(たぶん)なんです。


ガイドブックにストーリーが載ってました。
「エベレストへ続く道を見張る雪男イエティを探しに、セルカ・ゾングの村に到着したヒマラヤ・エスケープ旅行社の経営者。村人の警告を無視して旅行者たちをエベレストへの過酷な列車の旅に誘い出し…」
とあります。


おそらくディズニーの方々…異国文化の、それもチベットやらイエティやら、アジアの秘境みたいなオリエンタルな空気が楽しくて、めちゃくちゃ張り切って作ったのではないでしょうか? そう思いたくなるくらい、建物内のインテリアが凝ってました。雑貨類は、実際に現地で収集してきたものを展示してあるそうです。やっぱりそうだよねぇ、リアル感がハンパなかったもん。

そして果てしなく続くかに思われた待ち時間をクリアして、ようやく、ようやく乗れたジェットコースターは…
めちゃくちゃこわくて面白かったです! ものすごい高さ(フロリダ州のジェットコースターでは最高の60メートル)なので、眺めもサイコー!(あまり眺めを楽しむ余裕はないのですが 笑)
エベレストが本物の雪をかぶっているかのように真っ白で高くて、それがフロリダの青空に映えてものすごくキレイなんです。

あまりの面白さに、また同じだけの時間を並んで、もう一度乗ってしまいました!(笑)

こういうところがまたニクイね!

そうそう、
当然ながら、アトラクションの出口にはお土産コーナーがあります。
チベット風のものがいろいろ並んでいるのですが、私がどうしても我慢できずに買ってしまったのがこちら(笑)


イエティくんです!
こんなにかわゆいアメコミ風のイエティくんですもの。
ダンナの冷たい視線もなんのその、連れて帰らずにはいられませんでした~(*^-^*)

さ、つぎはアフリカエリアにまいりますよーっ(^0^)/





2015年5月28日木曜日

風薫る五月の西荻窪ツアー! その1


西荻マダム(私と違って本物のマダム・笑)のNさんから
「『水縞』のショールームが移転のためにセールをするみたいですよ」と教えて頂き、先日、またまた西荻窪まで押しかけてまいりました。

私が「水縞」を知ったのは吉祥寺の「サブロ(36 Sublo)」でした。独特の雰囲気が気になって(そういうファンが多いんだろうなぁ)いつかいろいろ揃えてみたいと思っていたので、これは良い機会!とばかりに、財布の紐ユルユルで向かいました(笑)

家から駅までの道のりも気持ちがいい!

前回、西荻窪を訪ねたときにはけっこうな雨でしたが(訪問記はこちら → ☆☆☆)、今回は5月の風も爽やかないいお天気。
約束の時間よりもちょっと早く着いたので(どんだけ張り切っているんだワタシw)、駅前のドトールで珈琲をいただきながら読書なぞ。


無事Nさんと合流し、ショールーム「nomble」に向かうと、すでに短めではありますが立派な行列が!やっぱり人気なのですねー。
この行列がいっぺんに小さな店内に入ったら身動き取れないのでは…という危惧はバッチリ当たり、品物を選ぶのもひと苦労でした。そして、お店の外にはすぐに入店待ちのお客さんが。
こういうオシャレなお店のセールって、あまり安くならないんじゃないかと思っていたら、どうしてどうしてけっこうなお値引になっていて、私ったら本当にゴッソリ買い込んでしまいましたよ~(苦笑)
おはぎやまのスタンプがセールになっていたらいいなーと思っていたのですが、見当たらなくて残念。でも、絵葉書はゲットしました!

もうこの看板もさようならなのかな…?

次にNさんが連れて行って下さったのは、駅にほど近い「紙モノとデザイン・ぺぱむら」。先月オープンしたばかりの新しいお店です。
nombleで買い込んでしまったので、ここはお財布の紐をきつくしなければ、と思いつつも付箋とマステを購入。本当はヨダレをたらして活版印刷のカード類を眺めていたのですが。

西荻窪は本当に独特の雰囲気がある街で、神奈川から行くと「やっぱりトウキョウは違うなぁー」と呟いてばかりです。トウキョウと言っても渋谷、新宿、青山といった街とは全然違うと感じます。中央線沿線カルチャーみたいなものかしら…とNさんが話して下さいました。確かに、東中野や吉祥寺といった街も独特の味がありますよね。
おのぼりさん(私のこと)はもうすっかりNさんの金魚のフンと化し、Nさんの後をウロウロ…すっかり個人ツアーして頂いちゃいました。なんて贅沢!
西荻窪は気になるお店が多すぎてキョロキョロしてしまうので、たまに訪れるだけではどこにどんな店があってどこに入るのがいいのだかわからなくなってしまいます。なので、Nさんが「次はここへ行きましょうか」と連れて行って下さってとってもありがたや~。なにしろNさんのセレクトですもの、絶対に素敵なお店に決まっています(*^-^*)

ランチのお店に行く途中通りがかった「ウレシカ」さんへもお邪魔。ここはNさんの大好きなお店で、オーナーさんとのおしゃべりも楽しそう(*^-^*)
そして私にとっては、経堂時代からの憧れのお店。経堂にあった頃はなかなかチャンスがなかったのに、我が家から遠くなってしまった西荻窪に移ってから2度も訪れるなんて、不思議なご縁です(笑)
店内では「ブローチちゃんとバッジくんの世界旅行」展が開かれていて、どれもこれも本当に素晴らしい作品ばかり。自分がいいな、と思っているものをカタチにするとき、そのために必要な素材は人それぞれみんな違うのだなぁ、と面白く思いながら拝見していました。
1階の絵本売り場でも、じっくり読みたい絵本が多くて困っちゃいます。なかでも「ばけねこぞろぞろ」は読み聞かせしたら子ども達が喜びそうだなぁ、なんて思いながら見ていました。息子が小学校を卒業してしまったので、大勢の子ども達の前で読み聞かせする機会もなかなかないと思うのですが…。私はどっちかというと絵本より絵葉書のほうが欲しかったかも。でもnombleですごい散財をしてしまったので、ぐぐっとガマンしました。

この後、とっても素敵ななおひるごはんをいただくことになるのですが、それはまた次の回にて!





2015年5月27日水曜日

息子の卒業記念・ディズニーワールドツアー! 2015 #004-2


ちょっと間があいてしまいましたが、ディズニーワールドレポの再開でーす。
え、このネタまだ続けるつもり? と思われるかたもいらっしゃるかもしれませんがなんのなんの(むかしの椎名誠ふう言い回し)

先日「Y×2Craft」でお会いしたかたが、
「まだむ、ディズニーワールドレポートはまだ続くんですよね?尻切れトンボになったりしませんよね?」と聞いてくださいました~!

ハイッ(゚Д゚)ノ がんばります!(笑)
一昨年のグアム旅行レポも途中でフェイドアウト、という実績を持ってますので、自分でもかなり心配なんですが、ここは意地でも今年中wにまとめておかないと、日々の雑事に紛れ…いや、脳みその劣化で本当に記憶がなくなってしまいそう。

というわけで

オーランド滞在3日目の午後は、いよいよ日本にはないディズニーパーク「アニマルキングダム」へ!
えーと、確かマジックキングダムから、バスに乗って行った…ような気がしてたんですが、今、画像を確認してみたら、エプコットまでモノレールに乗り、そこからさらにバスに乗ってたようです(ディズニーワールド内の移動ってけっこうめんどくさい!)。
アニマルキングダムはアトラクションと動物園が合体したパークなので、例によって「動物は見ないよ!」と宣言。ディズニーワールドの公式サイトでは「野生動物保護に対するウォルト・ディズニーの姿勢を反映したもので、動物の保護や教育、研究にも力を入れて」いるとありましたし、ガイドブックには1700頭以上の動物が「自然の生態系に近い状態で暮らしている」と書いてありましたが、「ワイルドライフ・エクスプレス・トレイン」に乗っていたらバックヤードがけっこう見えて、お世辞にも広いとは云えない事務的?な囲いにサイが入っているところなど目撃しました。
動物は動物園じゃなくて、テレビで見るか図鑑で見るかネットで見るか…頑張って現地へ行って見よう!

さてさて


エントランス前に生えていた枇杷の木

息子撮影

をめぐってまたくだらない夫婦喧嘩(ビワってアメリカにもあるんだね~的な妻の言葉を夫が無視したことから始まった)が繰り広げられました。いつも思うんですが、ダンナの耳は私の声の周波数だけ聴こえないように設定されてるらしいです。
アメリカでビワって珍しくないですか~アメリカ人もビワ食べるんですか~、と思いませんか?ねぇ?!ってかこれビワで合ってる?(笑)

ぷんすかしつつエントランスを抜けると目の前に本物の緑が溢れ、小川の流れる「オアシス」が。
鳥の声を聴き、川をノソノソと歩くカメさんなど見ながらマイナスイオンを浴びていると、夫婦喧嘩でささくれた心が多少慰められます(笑)
そしてオアシスを抜けると、マジックキングダムのシンボル、ツリー・オブ・ライフがその大きな姿を見せてくれます!


これ、もちろん本物の木ではないんですが、高さ44メートルで根元は太さ15メートル。高さ44メートルというと、だいたい14階建てのビルに相当するそうです。そして木の幹の表面をよく見ると、様々な動物が隠れているんですよ!

天気もどんより、夫婦仲もどんよりしつつ、ツリー・オブ・ライフを右折してまずは「Dinoland U.S.A.」へ。一番人気のアトラクション「Dinosaur」に向かいましたがやっぱり待ち時間40分。



ダンナと息子は日本のディズニーでもよく見るようなまるかじりターキーレッグを買ったのですが、その値段がビックリすぎてさすがのダンナも「高い!」と(笑)


日本のものよりは全然大きいけど…既にうろ覚えですが、1500円近くしたはず。
ペットボトルの水も高い! と言って珍しく証拠写真まで(笑)
ディズニー値段のうえに、円安…コレが骨身にしみます。


これだけでランチというのもナンだなぁと思い、追加のホットドッグを買いに行きましたが、これがまた…ホットドッグ一つと小さなチップスの袋がセットで700円近いってどうでしょうか(゚Д゚)

看板はかわいいけどね(汗)

ここで並んでいたら、すぐ横の階段でジャンプして遊んでいた女の子が転んで顔を強打、けっこうな流血に…私もティッシュなど渡そうかなと思ってゴソゴソしている間に、ご両親が売店のスタッフさんに紙ナフキンやばんそうこうなどもらって手当していました。
ここで感心したのが「アナタがちゃんと見てないからよ!」とか「オマエが早くホットドッグを買ってこないからだ!」などの夫婦争い、もしくは子どもに向かって「もっと気をつけなさい!」「だから危ないって言ったでしょ!」などが一切出てこないところです。オーランド滞在中、たくさんの親子連れを見たのですが、ときどき日本で見かけることがある、そういう場面をまったくと言っていいほど見ませんでした。
アメリカで見た子どもたちって、のびのびしているけれどそれが人に迷惑をかけない範囲のように見受けられます(もちろん全部が全部そうではないでしょうけれど)。日本だとのびのびを通り越して他人に迷惑をかけるほど騒いだり、逆に何かあるとすぐに泣いてしまったり、ゲームにだけ集中してまわりを見ていなかったり、話しかけても返事がなかったり、そういう子どもを見かけることが多い気がします。
子育ての何が違うのかな、日本とアメリカ…今回の旅行では、そんなふうに思いました。ま、これはアクマでも私のごく個人的な感想ですが。

追記…子どもだけに限ったことではなく、なんというか、親子で出かけるときのありかた、と言ってもいいかもしれないと思いました。それは親子の問題というより、それを取り巻く環境の問題かもしれません。子どもを連れて外出するとなぜあんなに肩身が狭い気持ちになるのか、なぜベビーカーや赤ちゃん、子どもが邪魔者扱いされてしまうのか、それはベビーカーや赤ちゃんの問題ではなく、それを取り巻く環境の問題かもしれないと。

話が脱線してしまいましたね


「ダイナソー」で並んでいる間にはこんな化石標本も見学できます。すごい迫力なのでダンナに「もしや本物かしら?!」と言ったら今回は周波数をキャッチしたらしく「違うに決まってんだろ」というお答えが。
でも今ガイドブックを読み返してみたら「ダイノランドUSAにある恐竜の化石、ダイノ・スーはサザビーズで恐竜の化石としては最高の836万ドルでディズニーとマクドナルドが共同で落札したそうです」とある!まさかコレがそうなのかしら?!さらにガイドブックには「この化石は発掘史上最も完全な形に近いといわれていて、大きさも最大です。実際に生存していた形に復元すると、全長13メートル、体重は5.4~7.2トン!」だそうな。
うーん、囲いもガラスもなく飾られていたから、レプリカかなぁ…でもホントにすごい迫力の骨でしたよ。

肝心のアトラクションですが、これは並んだ甲斐あってかなり面白かったです!
タイムローバーという名前のついた乗り物に乗って進んでいくのですが、これがすごいスピードと動きでスリル満点です。タイムローバーの動きに沿って飛び出してくる恐竜(のつくりもの)がこれまたけっこうな迫力! ついUSJのジュラシックパークと比較してしまいますが、我が家の軍配はディズニーにあがりました。

この恐竜エリアには、リアルなのだけではなく、アメコミっぽいカワイイ系もあります。



このへんでようやく青空が見えはじめ、なんとなく気分も上向きに(いい加減w)。
雰囲気としては東京ディズニーランドのトゥーンタウンの雰囲気に似ているかな?
アトラクションもちょっとチープな感じです。が、


これはチープそうに見えてメチャクチャ面白かった!
なんでこんなに並んでいるんだろうと思ったけれど、並んだかいがありました。
円盤状の乗り物がグルグルしながらレール上を進んでいくのですが、アップダウンがハンパない!


しかもいちいち可愛い看板や飾りが出てくるので、キャーキャー言いながら必死にシャッターを切りました(笑)




こんな感じのパターンペーパーとかステッカーとか、欲しくなりませんか?(笑)

息子はこの乗り物でちょっと気持ち悪くなってしまったようで


もう写真はいいから…的な顔(苦笑)

次に向かったのはアジアのエリアです。ここがまたそれらしい雰囲気なんですよ~!
(まだ、続く…)





2015年5月22日金曜日

ひさしぶりのプロジェクトライフ ~ゴールデンウィーク2015 篇


只今のところ、3月のディズニーワールド旅行のプロジェクトライフが途中なんですが、これがなかなか進まなくて、時間だけが経っていき、記憶はどんどん薄れていく状況にあります(マジヤバい)。
そこで、違う時期のプロジェクトライフが同時進行でもかまわないから、まとめておきたいものはどんどん手を付けていくことにしました。
でないと細かいことをどんどん忘れていって、ジャーナルなんか全然書けなくなっちゃう(苦笑)。

息子が小さいときから一緒に遊んでもらっているご家族と、このゴールデンウィークにキャンプへ行きました。先方の息子さん(Oくん)はウチのと同い年なのですが、Oくんは少年野球、息子は少年サッカー。お互いに小学校高学年になるとほとんど遊べなくなり、中学に入ったらなおさらです。ゴールデンウィークは、お互いの部活に多少の休みがあったので、ダンナが必死にキャンプ場を探してきて、本当に久しぶりのキャンプとなりました。

またしばらくこんな機会は巡ってこなさそうなので、絶対にプロジェクトライフにしておこうと思って!
といっても、気合いをいれてオシャレにしようとかモリモリにしようとかではなく、逆にシンプルに徹しようと思って作りました。
というのも、いくつかプロジェクトライフを作ってみて感じたのは…後から何度も思い出を見返すには、シンプルなページが一番なのではないかということ。
そして、ケリちゃんのようなプロジェクトライフに憧れる気持ちは今もずっとあるのですが、なんといってもまず写真が違う(笑)。技術ももちろんですが、被写体が違う。生活してる場所も違う。日々の生活を切り取って収めるものだから、人のものをいくら真似しようとしたところで、それは無理というものです。センスやテクニックの違いは言わずもがなですから、ふれなくてもいいですね(笑)
そんなわけで、「シンプル」「自分らしく」というのを意識しながら、今回は「ついつい盛りたい病」「なんか盛らないと物足りないと思っちゃう病」をかなりコントロールして頑張りました。


猫のおしりがジャマですが(笑)
これが1ページめ。シンプルストーリーズのSN@P!をメインに使いました。「A Charmed Life」という製品です。


今回、写真のサイズがすべて3と1/2インチ角というちょっと中途半端なサイズのため、台紙が必要になりました。そこで、SN@P!以外に12インチペーパーを2枚準備しました。なるべくそれだけで作る、と決めておけば、よけいな色合いが混ざることが少なくなる…はず。
あと、どこのブランドかもわからないくらいちょこっとしか残っていなかった、ずいぶん昔のキャンプ柄ステッカーやペーパーをちょこちょこと使っています。
この1ページめは、真理子さんのGWスタンプをたくさん使えて満足です(*^-^*)


心残りなのはこの1枚。アルファベットスタンプの一文字サイズをよく考えずに押してしまったので、「CAMPERS」の「S」が次行のアタマに…! かっこわるぅ(´Д`)
でもこの木目調カードは1枚しか入っていなかったし、フォントとペーパーの組み合わせがとても気に入っているので、もうこのまま使っちゃうことにしました。


2ページめ。
子どもが4人いるので「Four leaf clover」のカードがちょうどピッタリ!と思って使いました。
あ、このページは白地に黒い線書き模様のペーパーが使ってありますね。これはフライングタイガーだった。


3ページめ。なんかネコが邪魔だなぁ(苦笑)
ここは夜の写真ページなので、ティムさんのとっておきペーパーを思い切って使ってあります。それも、ナンバープレートがモチーフになったカッコイイ面じゃなく、まだら模様の紫~紺色の単色ページのほうを…カッターナイフを入れるのが辛かった(>_<)
前回の投稿記事でも取り上げましたが、Y*s Gardenさんから伝授して頂いたフォトコーナーが使われています。これ、すごい気に入っちゃったー!(≧▽≦)


そして最後の4ページめ。


ここではクラフトペーパーと、緑系の画用紙を台紙に使っています。


このスタンプはわりと上手に押せてジコマン。ローンフォーンのアルファベットスタンプです。
黄色のバックは、こまけいこさんのバーサクラフト「はちみつ」色。すっごくカワイイ色で、気に入ってしまいました!
お隣のピンクも同じくこまけいこさんの「ピーチ」だったかな。


キャンプ場から撤収して、温泉に寄って、風呂上りにラーメンを食べる中坊二人。
これはまさしく「FOOD COMA」ですよね(笑)



今までで一番シンプルにまとめたプロジェクトライフになったと思うのですが、けっこう満足(笑)
写真が持つ空気感とか、自分の中にあるキャンプの記憶をうまく形に出来たかなぁ、と思っています。





2015年5月19日火曜日

スペシャルイベント『Y×2 Craft』レポート!


早くレポをアップせねばと思いながら、なかなか時間が取れなくって(アセアセ)

ペーパークラフターさんのあいだではつとにその名が有名な、
Y*s Garden さん、Tokyoshoegirl さん、チロさん の御三家(とか勝手に言ってるw)が企画、開催してくださったまさにスペシャルイベント「Y×2 Craft」が、先週の土曜日、東京は神田のツキネコスタンプ倶楽部さんで開かれました~!
御三家のみならず、Instagram やブログを通じて日頃から交流頂いているみなさんと実際にお会いすることができるなんて、なんだかドキドキ。かなり緊張していたんです、実は!
でも受付でお会いしたチロさんの素敵な雰囲気でちょっと緊張がほどけて、しゅうさん(って呼んじゃうよw)のスッキリ爽やかで可愛らしいご挨拶、皆さんの自己紹介と続いてY*sさんの封筒ワークショップが始まるころには、すっかり楽しい気分いっぱいでリラックスしておりました。
そうそう、自己紹介のときにはY*sさんのカードがひとりひとりにプレゼントされるというビッグな企画も! 私も、ヴァレンティノドレスカードの実物を頂くことができて大喜び(≧▽≦)
また封筒ワークショップがこれでもかとステキなアイディア満載で、もう頭の中が嬉しい悲鳴です。


とっても勉強になりました。Y*sさん、ありがとうございましたー!

場所がツキネコスタンプ倶楽部さんのお部屋だったので、たーくさんのインクパッドが「どうぞご自由に」と並んでいて、それもかなりワクワクでした。さらに、ツキネコのダンディな営業のかたがインクパッドについてわかりやすくご説明してくださり、売り場に行くたび「どれを買えばいいのか?」という疑問からずいぶん解放されました。私たちがワイワイ盛り上がっているのを隅っこからあたたかく見守ってくださったり…(*^-^*) 土曜日にもかかわらず、ありがとうございました! 

共通の趣味を持つ仲間が一堂に会し、手を動かしながらあれこれとおしゃべりするなんて、大人になるとそうはないものですよね。本当に、あっという間の2時間半でした。

そして、なんと二次会も!
たまたま入れたお店がオシャレな居酒屋さんだったので、ビールで乾杯(≧▽≦)


酒が入るとさらに賑やかになってしまう私なので、あれでもかなり自重していたつもりなのですが、喋り倒してましたよね、申し訳ナイ。
ヴィーガン修行中の私を皆さん気遣ってくださり、野菜だけのメニューなども選んで頼んで下さって、本当に嬉しかったです、ありがとうございました。
クラフトだけじゃなく色んなお話を伺えて、とても楽しかったし、日頃カードやスクラップブッキングをやりながら漠然と思っていたことを話し合えたりして…充実したひとときでした!

地元の駅に戻って息子に電話をすると、ダンナと一緒に外食中とのこと。
しめしめ! と思ってそのまま近所のバーに直行、ひとり三次会です(笑)


ここのカクテルはいつも美味しいので、つい飲み過ぎる~

翌朝は、二日酔いのアタマを抱えつつも、皆さんから頂いたATCやカードなどを眺めてニコニコ(*^-^*) 楽しいひととき…

 

チロさんから頂いた手作りママレードも、とっても美味しかったです!


ラベルが可愛くて、はがしたあとも冷蔵庫に飾ってあります。

今回、皆さんへご挨拶として何をお渡しするのがいいんだろうなぁ~といろいろ考えて、そうだ、ちょっとしたお菓子があれば、食べながらクラフトもできるし、いいんじゃないかな? と思いつき、そこへ自己紹介付きのタグを添えることにしました。


お菓子の中身もなるべくヴィーガンのものをと選んでみたら、おばあちゃんがセレクトしたお菓子詰め合わせみたいになってしまいましたが(苦笑)


果たして当日、「タグがかわいい!」と褒めて頂けてホッとするやら嬉しいやら。ありがとうございました。

その後も、Y*sさんから教えて頂いたテクニックをさっそくプロジェクトライフに取り入れてみたり!
ワイワイクラフト熱、未だ冷めやらず、です(笑)

角っこのフォトコーナー、すごくステキなアイディアで目からウロコ




Y×2Craft に参加された皆さん! ご一緒できて楽しかったです(≧▽≦) ありがとうございました。
そして、Y*s Garden さん、Tokyoshoegirl さん、チロさん…それぞれに日頃お忙しいなか、このような素晴らしい会を開いてくださり、本当にありがとうございました。次回も楽しみにしていまーす!





2015年5月14日木曜日

タダでは起きません! の巻 (1)


カードを作っていると、イメージと違ったり、失敗したりして、ムダな紙がちょこちょこ出てきます。
でも、まだまだ何かに使えそうな大きさのペーパーや、抜いてはみたが使わなかったパンチのペーパー、色が思っていたのとは違うけどキレイに押せたスタンプのセンチメンツなど、捨てるにしのびないハギレたち。

そんなハギレで作ったカードをいくつかご紹介です。
失敗しても、タダでは起きません(笑)


先日のワークショップの準備で、白いペーパーをエンボスシートにはさんでくるくる…していたのですが、ペーパーの裏表を間違えてしまいました! 紙の裏表は間違えたけれど、とってもキレイにエンボスできている…そのまま捨てるのはもったいない…というわけで、タグのダイで抜いてみました。そしたらアラ、いいじゃないのー(≧▽≦)
そこで、ハギレ箱に入っていたペーパーと、昨年息子が盲腸で入院したとき、面会中はヒマなのであてもなくスタンプしてチョキチョキしておいたペンギンさん、そしてハギレでパンチしたハートを組み合わせて貼り付けました。

すごく気に入ってしまったので、さらにミニカードにお仕立て直し(笑)


こちらもワークショップ準備で試作したドーナッツさんがそのままで不憫だったので


可愛いけど、ちょっとパンチが弱いかしら、と思ってもう1枚。


こちらはミニカードです。


黄色とピンクと紺色、この色合いが気に入っております。ドーナッツの種類は、ストロベリーフロスティングにチョコスプレー、さらにストロベリーソースがかかってるのかな? もちろんヴィーガンで(笑) こんなヴィーガンドーナッツがあるといいなぁ~!

あともう少しあるので、次回に続きまーす(*^-^*)